スポーツの現場にて傷害は大きく2つに分類できると考えています。
1. 重症度が高く運動を許可できないもの
2. 軽症の部類に属すが、痛みが存在し運動のパフォーマンスを低下させるもの
特に後者は特別な医療対応を必要としないが、選手のパフォーマンスを低下させ、なおかつ放置しておくと重症に移行する可能性があるものです。しかし、疼痛が有りながらも運動が可能である状態を指しています。
今回、着目するのはそのような傷害の中で、頻発する膝蓋大腿関節痛に限定しています。スポーツであれば、選手は痛みを訴えているが、実際にはどうすることもできず、鍼や物理療法などの治療器具を駆使しても、その痛みをとりきれない。日常生活動作であれば、階段の上り下りなどで、一瞬、激しい痛みが起き歩行困難になるが、その他の場面では歩けないわけでもないし走れないわけでもない程度の傷害です。
このような傷害に対して、簡単かつ確実に除痛をすることが可能なロイコテープの使用法を実習を交えて紹介いたします。
■ロイコテープとは
ドイツ製で生地の中にレーヨンが含まれており、他の非伸縮テープと比べても数段上の強度をもつ。ロイコテープの中でも、ロイコPは最強の粘着度と生地強度をもつ。
■膝関節の解剖講義:膝関節の骨、筋、靱帯等についての講義
A. 膝蓋骨、人体最大の種子骨で大腿骨接触面は内側、外側があり、接点において様々な角度において軸点として作用する。
B. 膝蓋靭帯、種子骨を包み脛骨に大腿四頭筋を連絡する。
■膝関節の機能講義:可動域やアライメント、運動学を元にした機能についての講義
A. Qアングル
B. 立位での生理的外反位
C. Roll & Gliding Theory
D. ROM
E. Screw Home Movement
F. VMO とその他の伸筋群の比率。解剖学的役割と違い
■外傷・障害概論:ロイコテープの適応となる障害
A. 膝蓋大腿関節症
B. 膝蓋軟骨軟化症
C. 膝蓋骨脱臼
D. 膝への直接打撲
E. 関節面に著しい損傷がある場合
■評価:ロイコテープ使用前の座位と動作時においての膝関節評価を実習
A. 動作時に起きる痛み
A1. 角度別(伸展、屈曲)
A2. Eccentric、Concentric
A3. OKC、CKC
B. 安静時
テーピング実習:ロイコテープを使用して、膝蓋大腿関節を中心に実習。その他の部位の応用テープも紹介。
鎖骨、手首、腓骨筋腱脱臼、シンスプリント&アーチ etc
【日 時】 | 2007年9月30日(日) 10〜13時、14〜17時 受付9:30〜 |
【対 象】 | アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチ、理学療法士、スポーツドクター、柔道整復師、鍼灸マッサージ師、カイロプラクター、その他スポーツ障害に興味のある方々 |
【受 講 料】 | 16,000円(税込) |
【定 員】 | 先着25名様迄 |
【会 場】 | 横浜リゾート&スポーツ専門学校 6F 神奈川県横浜市神奈川区西神奈川1-19-2 JR京浜東北線東神奈川駅より徒歩5分 東急東横線東白楽駅より徒歩5分 京浜急行仲木戸駅より徒歩7分 |
本ワークショップはNATA-BOCのCEUがカテゴリーAにて6units取得可能です。 *(有)トライ・ワークスはBOCプロバイダーです。 |
問い合わせ/(有)トライ・ワークス |
【講師】鵜殿 益任[PROFILE]