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T's STUDIO:インタビュー

第3回:鈴木恵子 リコーラグビー部アスレティックトレーナー

写真 ■経歴
1979年神奈川県生まれ
2001年関東学院大学卒
2003年湘南医療福祉専門学校アスレティックトレーナー科卒
2003年より、(有)トライ・ワークス所属。リコーラグビー部メディカルトレーナー、現在に至る。
■資格
日本体育協会公認アスレティック・トレーナー
NSCA-CSCS
NSCA-CPT


今回はリコーラグビー部トレーナーの鈴木恵子トレーナーにお話を聞きました。

アスレティックトレーナーになったきっかけを教えてください。

私は以前、高校のバスケットボール部でコーチをしていました。そこで日々生じる怪我に対し、何も知識がなく、対応することが出来なかったので、もっと怪我について学びたいと思ったことがきっかけとなりました。

写真 ラグビーはコンタクトスポーツのため、多くの傷害が生じます。トレーナーとして、どのような姿勢で対応・処置していますか?

練習中では、常にコンタクトの起こる場所に注意を向けるようにしています。倒れたまま立ち上がらない選手がいる場合でも、練習や試合は止まらずに継続されますので、その選手へすばやくかけつけます。どのような状況でも、怪我をしている選手がいないか、周囲に注意を配っています。

写真 日々選手と接する中でアスレティックトレーナーとして気をつけていることはありますか?

トレーナーはテーピングや応急処置などの仕事だけではなく、監督、選手とのコミュニケーションも大切です。現在帯同しているチームには多くの選手がいます。年齢も性格もそれぞれ違いますので、それらを考慮しながら、広い視野を持ち、様々なケースにも対応できるように心がけています。

ウォームアップやクールダウンは傷害予防・リカバリーとして重要ですが、日々選手に取り組んでいることはありますか?

チームで行うウォームアップやクールダウンには限りがありますので、そこで足りない部分は、個人的に軽いジョグやバイク、ストレッチ、アイシング、交代浴などを実施するように日々選手へ促しています。

写真 ストレッチはなぜ必要だと思いますか?

ストレッチには、筋緊張の緩和、関節可動域の改善、血液循環の促進などの効果があります。これらの効果により筋疲労回復を促し、筋腱損傷を予防してより良い競技パフォーマンスの発揮につながっていきますので、運動前後にストレッチを実施する必要があります。運動前には行っているが、運動後は時間もなく行っていないということがあると思いますが、次の日に疲労や筋緊張などを持ち越さないためにも、運動後のストレッチも心がけて行うことが大切だと思います。

ストレッチを行う上で注意すべき点は何ですか?

実際に行う際に注意すべき点は主に以下の5点です。
1)呼吸:ストレッチ中は呼吸を止めないで行いましょう
2)姿勢:腕の位置や身体の向きなどによってストレッチされる筋が変わってきます
3)強度:やさしく、ゆっくり、痛くない程度で行いましょう
4)意識:ストレッチを行う筋に意識を向けて、筋がゆっくりと伸びているイメージを持ちましょう
5)反動:弾みや反動をつけないで行いましょう(静的ストレッチの場合)

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